Miss PILOT
Interview #1

手塚晴役 堀北真希さん

最初に話を聞いたり、台本を読んで、どのように感じましたか?
私の演じる手塚晴は、最初からパイロットを目指していたわけではなくて。特に目標にしてる職業もなく、手当たりしだい就職活動をしている中の1つがパイロットだったという設定は新鮮だなと感じました。なので、最初に説明会に参加したのも、応募したのも"一応"であって、それまで落とされたたくさんの企業と同じような感覚で試験や面接に挑んでいて。その中で少しずつパイロットという職業の魅力を感じ始め、あるひとつの経験が晴に本気でパイロットになりたいと思わせるようになっていく流れがおもしろいなと思いました。

手塚晴はどのような人物だととらえていますか?
ウソがつけなくて、真面目でまっすぐな女の子です。それは物語の中でもとても重要になってくる部分でもあるので、自分の中でも大事にして演じていきたいと思っています。

パイロットに女性がいるのは、あまり知られていないことですよね。
私もこの話をいただくまで女性パイロットがいることを知りませんでした。今回演じるにあたりANAで副操縦士をされている女性とお会いすることができて。どういうきっかけでパイロットを目指されたのかや、訓練生や実際にパイロットになってからどういう時間を過ごされてきたのかなどを聞くことができて非常に参考になりました。

話を聞いた中で印象的だったことはありますか?
たくさんありますが、訓練生になってすぐにパイロットの勉強に入るのではなく、グランドスタッフや整備の仕事を経験すると聞いて驚きました。でも、それらの経験でいろんなスタッフの動きもわかって、いざ自分が操縦することになった時にいろいろ役だっているので経験できて良かったと話していたのがとても印象的でしたね。パイロットは飛行機を操縦するだけではなく、その構造や搭乗するお客さんの流れなど全体を把握していることが大事なんだなということがわかりました。

これまで撮影された中で、パイロットを身近に感じるようなことはありましたか?
さすがに身近に感じることはないです。まず自分が操縦席にいることも違和感がありますから。晴は飛行機に乗ったことがないんですが、まさにその感覚に近いと思います。シミュレーションシーンでは操縦レバーを握らせていただいたんですが、これが想像以上に重くて。しかもその力加減が操縦にも影響してくるので結構力がいるんだなとか、動作のひとつひとつがすべて新鮮な発見ばかりでした。

これから様々な訓練を経験すると思いますが、大変そうだなと感じていることはありますか?
どのように撮影するのかはわかりませんが、実際に操縦するシーンは大変そうだなと覚悟しています。やはり専門用語もたくさん出てくるでしょうし、操作手順だったりも覚えなくてはいけない。セリフ以外にも覚えることがたくさんありそうです。現場には指導してくださる方がいるので、教わりながらしっかり学んでいこうと思います。

実際に空港や整備工場での撮影もありましたが、いかがでしたか?
これまで空港に行っても特に周りを意識することはなかったんです。でも撮影で行ってみて、改めてたくさんの人が働いていることがわかりました。飛行機も工場で見るとこんなにも大きなものなんだと、その迫力に圧倒されました。この大きな機体を飛ばすなんて、改めてパイロットの仕事の大変さも感じましたね。あと、工場では特に男性陣がとても喜んでいて、事前にあまり近づき過ぎないようにと注意を受けていたので、はしゃぎ過ぎて触ったりしないか心配になりました(笑)。

ちなみに、乗り物の操縦は得意な方ですか?
自分で操縦するのは自転車くらいです(笑)。車も後部座席に乗ることが多いですし、その方が安心しますね(笑)。

堀北さんが感じる作品の魅力、みどころを教えてください!
パイロット志望でもないし、飛行機にも乗ったことがない。ある程度飛行機に興味がある人であれば知っているような基本的なことすら何も知らない晴が、本気でパイロットを目指すようになる過程もおもしろいなと思いました。これからたくさんの壁にぶつかっていくことになると思いますが、それをチームでどうやって乗り越えていくのかも楽しみですし、その様子が、追い風ではなく向かい風に乗って飛び立っていく飛行機とリンクしているようで素敵だなって。訓練の過程で、気持ちの変化や成長があると思うので、どうやって晴が変化していくのか、その変化もしっかり表現できればいいなと思っています。

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