メイちゃんの執事
*… 第1話(5/5) …*
その夜、メイは、荷物をまとめて学園を去ろうとする。そこに現れたローズは、どんな境遇にあろうとも、戦う意志のない者には幸せはめぐってこない、とメイに告げた。
メイは、生まれ育った故郷に戻った。するとそこに、金太郎からの電話が入る。メイが聖ルチア女学園を辞めたことを知った金太郎は、理人を自分の元に戻す、と言うと、周太郎の遺骨を引き取る、と続けた。本郷家の墓に入れるのだという。メイは、そんな金太郎に、周太郎とユウを同じ墓に入れてほしい、と懇願した。「ならば、本郷家に相応しい人間になれ。お前が選択しろ、メイ。戦うか、逃げるかをな」。金太郎は、メイにそう告げて電話を切った。
メイは、爆発後の瓦礫しか残っていないかつての自宅に向った。雨の中、傘も差さずに座り込み、両親と撮った写真を見ながら泣き崩れるメイ。そこに、理人がやってきて、メイに傘を差し出した。理人は、このままメイを放っておくことも、金太郎の元に戻ることも拒否し、メイに仕えたい、と告げた。そんな理人に、望みを叶えるために戦いたいと言ったらどうするのか、と問いかけるメイ。「では私は、メイ様が戦うための剣に、メイ様を守るための盾になりましょう」。その言葉を聞いたメイは、思いきり泣いておくからいまは空気になっていてほしい、と理人に告げる。メイを探していた剣人は、ふたりの姿を複雑な気持ちで見つめ…。
メイは、本気で淑女を目指す決意を固め、聖ルチア女学園に戻る。するとそこに、剣人の姿があった。何と剣人は、見習い執事として、リカに仕えることになったのだという。
同じころ、ルチア宮では、忍と太陽生らが何かを話し合っていた。その背後では、ルチアがプロジェクターに映し出されたメイの顔にハサミを突き刺し、狂気にも似た笑みを浮かべていた。
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