名前をなくした女神
ストーリー 第5話
もう限界! お受験ママたちの赤い涙
侑子(杏)は、幼稚園を終えた健太(藤本哉汰)とちひろ(尾野真千子)の息子・爽(長島暉実)を連れて自宅に戻る。ちひろが、夫の英孝(高橋一生)にも内緒で清掃員のパートを始めたため、幼稚園まで爽を迎えに行くことができなかったからだ。
夕方、ちひろが爽を迎えに来た。だが、そこには英孝の姿もあった。ちひろが働き始めたことに気づき、わざわざ仕事場まで出向いていた英孝は、家内は嘘つきだ、と侑子に告げた。
英孝は、帰宅後もちひろを責め続けた。英孝は、侑子から聞いた妊娠のことが誤解だと知ると、爽を預けるために友だちにも嘘をつくのか、と言い放った。
レイナ(木村佳乃)は、食事のことで姑の奈津恵(山本道子)から嫌味を言われる。功治(平山浩行)は、レイナが用意するような凝った料理ではなく、和食が好きだというのだ。さらに奈津恵は、孫の彩香(小林星蘭)に対する教育方針にも口を出し、レイナを非難した。
一方、真央(倉科カナ)は、娘の羅羅(谷花音)を子役スターにしようと躍起なっていた。だが、衣装代やオーディション紹介料を支払うために使ったカードの請求額に頭を痛める。
そんな折、侑子や利華子(りょう)たちは、東郷チャイルドスクールの塾長・百合子(夏木マリ)と個別面談をする。百合子は、侑子の息子・健太に名門私立の幼稚舎を受験してはどうかと勧めた。
それを知ったレイナは大きなショックを受ける。レイナも、彩香をその幼稚舎に行かせたいと思っていたのだ。しかし百合子が彩香に勧めたのは、レイナの母校でもある山吹女子学院の初等科だった。
レイナは、百合子が侑子に何を話したのか探りを入れようとした。そこで侑子は、彩香は山吹女子学院が第一志望なのか、とレイナに尋ねる。その言葉がしゃくに障ったレイナは、娘には母親の出身校を受けさせなければいけないのか、バカにするな、と激高し、席を立ってしまう。一緒にいたちひろも、侑子の無神経さを指摘した。利華子は、そんなちひろをいさめると、アルバイトが辞めるから仕事を手伝ってもらいたい、と侑子に頼む。
幼稚園の帰り道、ちひろは、世の中は不公平にできている、とこぼす。侑子のことが羨ましかったのだ。そんなちひろの姿を見ていた爽は、彼女の手を引っ張って歩きだす。
同じころ、彩香を連れて帰宅したレイナは、奈津恵が意識を失って倒れていることに気づき、慌てる。レイナは、救急車を呼んで奈津恵を病院に運び、功治に連絡を撮った。そのとき弓恵(中島ひろ子)という女性のアパートにいた功治は、電話に気づかなかった。
拓水(つるの剛士)の了承を得た侑子は、利華子の会社でアルバイトを始める。利華子の夫・圭(KEIJI)は、そんな侑子に手料理をふるまった。その際、利華子は、圭が浮気していることを侑子に打ち明けた。
そんなある日、彩香にお弁当を持たせ忘れてしまったレイナは、幼稚園へと急いだ。応対した結城(萩原聖人)は、レイナのことを気遣い、頑張りすぎないように、と助言した。その言葉を聞いた途端、レイナの目から涙が溢れて…。
侑子は、東郷チャイルドスクールで一緒になったちひろに声をかけ、お茶に誘った。そこでちひろは、どうして妊娠しているなどと英孝に言ったのか、と侑子に尋ねた。侑子から、カフェで具合が悪そうだったからだと聞かされた彼女は、お金がなかったからだ、と声を荒げ、自由になるお金がないから働きたかった、英孝のことは大嫌いだから妊娠するはずがない、と言い放って店を飛び出してしまう。
侑子は東郷チャイルドスクールに戻ったが、そこにちひろの姿はなかった。健太や爽たちはカードを組み合わせて文章を作る勉強をしていた。そのとき、講師から指名された爽は、「おとうさんが…おこっています」「おかあさんが…ないています」と言って涙を流し…。
侑子は、戻ってこないちひろに、爽を送り届けること、力になりたいと思っていることなどをメールした。
ちひろが家に戻ると、玄関先に英孝の部下・山崎(反田孝幸)の姿があった。山崎は、銀行内に英孝がセクハラをしているという怪文書が出回っているから大事になる前に何とかしたい、とちひろに相談した。その話を聞いて、英孝がバスの中で痴漢をしていたことを思い出し、過呼吸状態になってしまうちひろ。そこに、侑子が爽を連れてやってきた。落ち着きを取り戻したちひろは、英孝の件を侑子に打ち明けた。侑子は、そんなちひろを励まして抱きしめた。
あくる朝、侑子と健太が幼稚園に行くと、真央が他のママ友から、英孝の噂話を聞いていた。そこに、爽を連れてちひろがやってきた。侑子がちひろからその件で相談を受けていることを察した真央は、さも侑子から聞いたかのように、英孝の話を始め…。
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