ラッキーセブン
★STORY★
★第5話★
「別れの予感、駆ける夜」
時多駿太郎(松本潤)の腕を振り払って新田輝(瑛太)が逃走した後、ラッキー探偵社に公安委員会から呼び出しがかかった。藤崎瞳子(松嶋菜々子)が聴聞会に出席し、新田の件の事実確認が行われるという。結果次第では、探偵社の営業停止もある、と筑紫昌義(角野卓造)は説明。旭淳平(大泉洋)は、探偵社が助かるためには新田の退職届を示し会社とは無関係だと主張することだと話し、水野飛鳥(仲里依紗)も賛同する。
探偵たちが暗いムードに包まれていると瞳子が来て、新田はうちの社員だから、と言って手にした退職届を破ってしまう。瞳子は、状況的には新田が犯人に見えるかもしれないが、自分はそうは思えない。だから、この事件について自分たちなりの結論を出すために調べ直そうと提案、駿太郎らも同意する。
早速、新田にかけられた住宅侵入と窃盗の容疑について洗い直しが始まるが、すぐに行き詰ってしまう。新田がいれば説明がつくのに、と言う飛鳥に、駿太郎は新田の実家について聞いていたことを思い出す。そして、小さな手がかりをもとに、新田の実家にたどり着く。しかし、応対した家政婦は、新田とこの家はもう関係がないと主人が話していると言って、インターホンを切ってしまう。駿太郎が再度インターホンを押すと、後ろで女性の声がした。そこには新田の姉・真須子(西山繭子)がいた。真須子は駿太郎に、新田が「まだ戦う」と話していたと明かす。
同じ頃、淳平と飛鳥は、新田のマンションの出入りを確認できる監視カメラの映像を入手した。その画像を茅野メイ(入来茉里)が補正した結果、そこに女将の浮気調査の依頼人・林原(正名僕蔵)の姿が映っていた。このことから、林原の真の目的は浮気調査ではなく、料亭にやってきた警視庁幹部・峰永(近江谷太朗)と峰永に裏金を贈った人物の写真を撮らせることだと推測。さらに林原は、その写真を閲覧していた際、筑紫が席を外した隙に隠し撮りをし、新田の名前を語って雑誌社に売り込んだのではないのかと疑われた。
淳平らは林原の身元を調べようと調査依頼書を探すが、それは警察に押収されていた。淳平は、北品川署に桐原由貴(吹石一恵)を訪ね、林原の件を説明、依頼書を見せてくれと頼むが、由貴は林原に関する押収物はないと言う。駿太郎は、探偵社に警察が来た前日、新田が書類をシュレッダーにかけていたことを思い出す。新田は、林原の形跡を消すことで、探偵社と事件の関わりをなくそうとしたのではないか。駿太郎は走り去るゴミ回収車を追い、粉々になった調査書を取り戻す。それを飛鳥と茅野がつなぎ合わせ、遂に依頼書が復元した。そして、記入された住所を頼りに淳平が林原の自宅を訪ねると、そこには別人がいた。その人物は、林原は探偵だと証言したが、林原を追う手立てはなかった。
その頃、瞳子は峰永宅を訪問、実は裏金を受け取るよう持ちかけられた峰永も、林原に浮気調査を依頼された自分たちも、策略に陥れられた者同士だと告げた。そして、林原を捜査するように北品川署に働きかけてほしいと頼んだ。しかし、峰永は、自分は間もなく解任される身なのでそんな力はない、と断った。
しかし数日後、押収物の返還に来たと言って、捜査員数名が段ボールを手にやってきた。林原が逮捕されたため、探偵社と新田の無実が証明されたという。
林原は由貴と後藤将司(金田明夫)からの取り調べのなかで、「高橋」という人物から言われ、新田の家に盗聴器と書類を置いたと証言。しかし、峰永の家に盗聴器は仕掛けていないと明かした。
その頃、ある警察関係者が誰かと電話をし、想定外の動きがあったが、潰すチャンスはいくらでもある、と説明していた。
一方、駿太郎は自宅の近くで新田を見つけ、瞳子が退職届を破いてしまったから月曜から出社して来い、と声をかけた。しかし、新田は探偵社を辞めると言うと立ち去ってしまう。
同じ頃、瞳子は筑紫に、新田が16年前の峰永の突然の昇進と前任者の失踪について、峰永に聞いていたらしいと話した。筑紫は、新田が瞳子の父親の件を知ってしまったのか、と驚いた表情を見せた。
駿太郎らは、荷物を片づけながらいつものように盛り上がり…。
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