ロス・タイム・ライフ
監督インタビュー
Q.この作品ならでは演出とは?
日常の物語なので"対人間"の描写を丁寧に描いたつもりです。甫や家族がそうであるように、生きていると「これが最後だ」と思って言動することってないですよね。例えば、甫のお母さんは最後に息子にかけた言葉が「意地汚いマネしないでよ」なんです。そう言って送り出した出先で甫は亡くなってしまって、その後もう会えなくなってしまう。息子の死を知った時にお母さんはあまりにも日常的な会話過ぎて最後の言葉を思い出せないかもしれないし、覚えてたとしても「もっと他の言葉をかければ良かった」って思ってしまうだろうし、どっちにしてもあまりにも切ない。そういう小さなことの積み重ねがすごく大事にしたいなと思いました。日々暮らしていく中で後悔が残らないように生きること、謝ろうと思った時はその場で謝る、好きと思ったら素直に伝える、そんなことが伝えられたらいいなと思っています。
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