ロス・タイム・ライフ
監督インタビュー

Q.物語を作るうえで意識されたことはどんなことですか?

死の直前に時間が与えられ自由に動ける設定なので、普通ならこの時間内にドラマチックなことが起こって死ななくても済むような展開になりがち。でも、それでは今までのドラマと何も変わらない。だから、あくまでも死んでしまうのは前提にあって、行って帰ってくる間に本人やその周りの人に何かちょっとだけ変化があったら、それでドラマはきちんと成立するんじゃないかなと思ったんです。人が亡くなることは、得てしてバッドエンドと思われがちだけど、そこに幸せな何かが残れば決して悪い終わり方にはならないと僕は思うんです。審判団が出てきたり、実況や解説が入っていたりしますが、それは一生懸命な人を茶化しているわけでも、死を軽く描いているわけでもなくて、1つの表現方法として楽しんで見てもらえればいいなと思っています。

もどる
インタビューTOP
0.スペシャル TOP

(C)フジテレビジョン