ライアーゲーム
◇ Topics ◇
8:セットに隠された『ライアーゲーム』の秘密!! Vol.2
───直の部屋にもこんなトリックが!?
写真や坪田さんの説明で、直の部屋がかわいらしい女の子の部屋であることがわかりますが、それが劇中だとまるで別の部屋のように見えてしまいます。「それは"光"の演出です。2回戦会場のセットでも説明したように(*トピックス:セットに隠された「ライアーゲーム」のヒミツを参照)、「ライアーゲーム」の世界観を出すために、セットに合わせていろいろな手法で光を変えてもらっています。直の部屋もしかりで照明器具はすべてステンドグラスを使用していますし、1話の1億円が届いた時の部屋には夕日のようなオレンジ色の照明が当っています。光が変わることで受ける印象はガラリと変わりますから」(坪田さん)。
そして、光によってまるで別の部屋に見せているのにはもう1つの大切な理由があります。「直の心理状態を表すためです。この部屋はごく普通の白い照明を当てれば明るくポップな部屋。それは、もともとのバカ正直で明るく元気な直のイメージです。それなのに白い光を当てないのは、直が"ライアーゲーム"に巻き込まれたことによって悩み、苦しむことになった不安や孤独感を出すため。例えば、もともと落ち着いた色ばかりを使った部屋にしてしまうと照明を落とした時にホラーのようなおどろおどろしい部屋に映ってしまうんです。ポップな部屋を、照明を使って雰囲気を変えることで"対比"を作っているのです。ほかにも、天井が高い部屋は広く見えることを考え、外観とのバランスをみながらできるだけ高い部屋にデザインしたのも工夫の1つ。広い空間に小柄な直がポツンといることが孤独感を強調しています」(坪田さん)。
いろんなトリックが隠されていた直の部屋ですが、トリックを使わない"かわいらしい直の部屋"にもポイントはあります。「ポイントは色味を入れることです。壁や柱がパステル系なので、ベッドや小物など部屋に置いてある物にはビビットな色を使っています。全部がパステル系だと締まらないし、全部がビビット系だとうるさくなってしまう。バランスが大切です。ちなみにキッチンの壁のカラフルなタイルは市販されているものだと光沢が強いので、食器棚同様わざわざ塗ってもらったもの。光沢を抑えることで原色を使ってカラフルにしていてもチープ感がなくなります。部屋に置かれているかわいらしい小物は直のキャラクターを表しています」(坪田さん)。
[前へ]
△もどる
0.ライアーゲーム TOP
(C)フジテレビジョン