PROLOGUE

偏屈で毒舌で最低の性格だが、訴訟で一度も敗けたことのない敏腕弁護士と、真面目で正義感が強いが、融通の利かない堅物新米弁護士
水と油の2人の弁護士が、ぶつかり合いながらも法廷で共闘!
闘うことを忘れてしまったすべての人たちに贈る弁護士ドラマ史上、最も笑える極上のリーガルコメディ!

国の内外を問わず、数多く制作されてきた"弁護士ドラマ"。そこでは情にもろかったり、弱いものを救済したり、徹底的に正義を追求したりする弁護士が、ある種ヒーローのように格好良く描かれてきました。その影響からか、弁護士という職業は、羨望のまなざしで見られる憧れの職業の一つとなったと言っても過言ではないでしょう。

しかし、このドラマの主人公の古美門研介(こみかど・けんすけ)は、そんなステレオタイプの弁護士像から大きく逸脱した弁護士。偏屈、毒舌、皮肉屋、気分屋、浪費家、人格破綻者だが、訴訟の勝率は100%。あらゆる訴訟を勝利に導いてきた駆け引きと策略の天才で、彼にとっては勝利こそすべて。金銭と名誉と女性をこよなく愛し、当然のことながら、法曹業界内での評判は最悪。教科書通りの正義を振りかざす青二才の弁護士どもを徹底的に嫌い、「勝った者が正義」をモットーに勝つためには手段を選ばない男、それが古美門です。その古美門を演じるのは、第36回報知映画賞・主演男優賞をはじめ、数々の映画賞受賞歴を誇り、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍する堺雅人さん。堺さんは、2010年7月クールの火曜9時ドラマ『ジョーカー 許されざる捜査官』以来、およそ2年ぶりのフジテレビ連続ドラマ主演となります。これまで堺さんが演じてきたキャラクターとは一線を画す古美門をどう演じるのかにご注目下さい。

そんな古美門が毛嫌いする教科書通りの正義を振りかざす青二才の弁護士も登場します。社会正義、弱者救済の使命に燃え、猛勉強を経て司法試験に合格した女性弁護士・黛真知子(まゆずみ・まちこ)は、ひょんなことから古美門とともに働くことになります。黛は"クソ"がつくほど真面目で要領が悪く、『六法全書を丸暗記した女』の異名を持つ超ガリ勉。必要以上に正義感が強いため、融通が利かず、自分の信念と違えば決しておもねらず、相手かまわずケンカを売り、暴走する傾向がある古美門とは真逆の熱血弁護士。そんな黛を演じるのは、数々の話題作に出演し女優としての確固たる地位を固め、ドラマ、映画に限らずCM、歌手と活躍の場を広げ続ける新垣結衣さん。今回のドラマが初共演となる古美門演じる堺さんと新垣さんの芝居の掛け合いは、このドラマの見どころの一つとなります。

堺雅人さんコメント
とにかく脚本がおもしろいんです。はじめて準備稿をいただいた時も、「どう演じようか」なんて考えることもなく、夢中で読みふけってしまいました。第一話もそうだったし、第二話、第三話と回を重ねても、その事情はかわりません。毎回、一気によんで「おもしろい」と他人事のようによろこんでいます。だから、どう演じるのかは、まだよくわかりません。これだけ脚本がおもしろいのだから、ちゃんとセリフをおぼえて台本どおりにやっていれば、たとえ棒読みでも、いや台本片手に演じていたって、相当おもしろいドラマになるのではないかと思っています。新垣さん演じる黛は、まっすぐで頑張り屋さん。このドラマの登場人物のなかで一番変化、成長していく、魅力的な役です。新垣さんとははじめてご一緒しますが、勝手に黛と似たようなイメージを抱いています。彼女のエネルギーや勢いにあやかって、僕もがんばりたいと思います。

新垣結衣さんコメント
キャラクターの会話のテンポやストーリー展開が気持ちいいなと思ったと同時に、そこが私の今回の課題だなと気が引き締まりました。皆さんに気持ちよく見ていただけるように私自身も楽しんで取り組んでいけたらと思います。堺さんは柔らかい表情の中に喜怒哀楽、色々な感情を秘めた不思議な魅力のある俳優さんだなという印象があります。堺さん演じる古美門さんの(ビジネス)パートナーということで緊張もありますが、ご迷惑をかけないように、芯のあるお芝居のキャッチボールができるように頑張ります。

堺さん、新垣さんのほかにも、個性豊かなキャスト陣がそろいました。
かつては、検事として数々の凶悪事件や政官財の疑獄事件を立件したエースだったが、突然辞職して弁護士に転向。検事時代にとある事件で、駆け出し弁護士だった古美門と出会い育て上げたが、頭角を現し始めた彼に事務所を乗っ取られそうになった過去があり、それ以来、古美門に異常なまでの敵対心を燃やす大手法律事務所所長・三木長一郎(みき・ちょういちろう)生瀬勝久さん。三木の手先として、事あるごとに古美門に嫌がらせをする三木の秘書・沢地君江(さわち・きみえ)小池栄子さん。そして、古美門の身の回りの世話をそつなくこなす古美門事務所の事務員・服部(はっとり)役で里見浩太朗さんが出演。里見さんは、1997年9月10日放送の『荒木又右衛門 伊賀の決闘〜愛と友情―涙の仇討ち』以来、およそ15年ぶりのフジテレビドラマ出演となります。堺さん、新垣さんの凸凹弁護士コンビに加え、ずらりとそろった演技派キャスト陣が、ドラマをさらに魅力的なものにすることは間違いありません。

さらに、脚本は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年公開)で第29回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『ゴンゾウ 伝説の刑事』(2008年7月クール・テレビ朝日系列)で第27回向田邦子賞をはじめ、数々の脚本賞受賞歴を持ち、多くの話題作を手がけてきた古沢良太さんが担当。初めてフジテレビドラマを手がけることになります。

裁判に勝つためなら、依頼人、原告、被告、裁判に関わるすべての人を翻弄(ほんろう)することをいとわず、「勝った者が正義」という信念をもとに突き進む古美門。彼の破天荒なやり方に最初は懐疑的で反発する周囲の人間も、次第に自分の思い描いていた"正義"がいかに絵空事で甘いものだったかを思い知ることとなる。古美門は法廷というステージで、人々が忘れかけていた"闘う気持ち"、"あきらめない気持ち"を思い出させることに…。いつの間にか、闘うことを忘れ、あきらめることに慣れてしまったすべての人たちに贈る"弁護士ドラマ"史上最も笑える極上のリーガルコメディに乞うご期待!!

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