STORY vol.10
南モンブラン市の老人たちの戦う姿勢を取り戻させた古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)。彼らと共に戦う決心をした古美門は、仙羽化学から慰謝料として5億円、さらに安全が保障されるまでの工場操業停止を求めることに。
裁判ではヘルムート38と呼ばれる有害物質が、実際に仙羽化学の工場から流出しているのかが争点に。古美門は汚染水が貯水されているプールの水質検査結果からヘルムート38が検出されたことを立証。しかし、仙羽化学サイドの三木長一郎(生瀬勝久)は、ヘルムート38が本当に人体に有害なのか、そして仙羽化学の工場が発生源なのかという2点の根拠が稚拙であると対抗する。
三木に痛いところを突かれた古美門。ヘルムート38が研究の進んでいない新物質である以上、それが人体に有害であることを科学的に立証することは非常に困難なことを認識している。しかし、裏を返せば科学的な立証ができるのであれば裁判に勝つことができるとし、どんな手を使っても有害であることを認定させると息巻く。古美門は、加賀蘭丸(田口淳之介)に仙羽化学のリサーチさせた資料から、ヘルムート38が有害であることを立証できる可能性のある1人の人物に注目するが、証言は得られないと踏んでいた。
だが、黛はその人物、八木沼佳奈(田畑智子)にくらいついていた。佳奈は仙羽化学の技術者で生成される物質に精通している。その間にも、裁判は古美門たちに圧倒的な不利な状態になっていた。三木側が提示する和解案を飲まざるを得ないほどになった時、黛はもう一度佳奈を説得する。ところが、佳奈と会っていた黛が倒れてしまった。
黛は佳奈に付き添われて病院へ。やって来た古美門は、最近、黛が南モンブラン市で獲れたものしか食べていないので精密検査を受けるよう勧める。精密検査の結果、黛は病気を発症していることを医師に告げられた。それを知った佳奈は裁判に協力すると言う。
古美門たちは仙羽化学の内部資料を佳奈から入手し、会社はヘルムート38が健康被害を引き起こすことを認識していたことを裁判で暴露。その結果、仙羽化学は古美門たちに要求通りの金額を払うことで和解が成立する。
さて、黛の病気は佳奈を落とすための古美門の策略だった。黛は重篤な病気でなどなかったのだ。そして、黛はついに古美門の元を離れる決心をする。
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