STORY vol.01
報酬さえもらえば、どんな裁判も勝ち取ると公言する弁護士・古美門研介(堺雅人)。そんな古美門に、正義感だけは人一倍強い弁護士・黛真知子(新垣結衣)が出会う。
三木長一郎(生瀬勝久)の法律事務所で働く黛は、殺人の罪に問われた坪倉裕一(中村蒼)を弁護するが敗訴。判決が不当と信じる黛は控訴したいが、三木に反対される。納得できない黛に声をかけたのは秘書の沢地君江(小池栄子)。沢地は、かつて三木法律事務所に在籍した古美門に相談するよう黛を促した。だが、沢地の話は法廷に古美門を引きずり出すための罠。三木は古美門に恨みを持っていたのだ。
黛が訪ねた古美門法律事務所は豪華な民家。黛を迎えた、事務員とは思えない物腰の服部(里見浩太朗)、部屋の調度品など、とても弁護士事務所とは思えない。肝心の古美門もバイオリンを弾きながら現れた。黛は古美門を見て、数日前、電車で会った不愉快な男だと気づく。古美門も思い出したため、黛の相談を受けようとしない。それでも坪倉の事情を説明する黛。しかし、古美門に弁護費用3000万円を突きつけられたため、黛は腹を立てて帰ってしまう。
三木法律事務所に戻った黛は、沢地から古美門の詳細を聞く。沢地によると古美門は最低の人間だが弁護能力は抜群で、無敗記録を続けていた。だが、金になる案件を選び、強引に勝ちに持ち込む手法は三木と対立し、古美門は三木法律事務所から追い出されたそうだ。
次の日、3000万円を用意して古美門の事務所へ。目の前に金を突きつけられた古美門は、ようやく重い腰を上げる。坪倉に接見した古美門は、ある作戦を思いつく。そして、古美門は事件当時の坪倉のアリバイを立証する公園で売店を営む男性を法廷で証言させることに成功。だが、男性の証言は検察側が用意した女性によって、すぐに覆されてしまう。女性は検察側に加担することで、古美門に敗北を味あわせようとする三木の仕業だった。
人生初の敗北で打ちひしがれたかに見えた古美門。だが、黛の健闘もあり、女性の証言のあやふやさを否定。また、警察が不当な取り調べを行っていたことを、坪倉を取り調べた白井警部(中原丈雄)自ら法廷で語らせることに成功し、逆転無罪を勝ち取る。
自由の身となった坪倉を見送る黛。そこに通りかかった白井に「次はお前をぶっ殺す」とつぶやく坪倉。黛は坪倉の無実を信じた自分に自信が持てなくなる。そんな黛に、古美門は自分たちは弁護士で神ではない、真実か何かなんてわかるはずがないと告げる。では、何を信じれば良いのかという黛の問いに、古美門は自分で探せと答えた。
黛は、三木に辞表を提出。一方、古美門は楽な生活をさせてくれていた企業から顧問契約を破棄されてしまう。落胆する古美門を黛が雇って欲しいと訪ねてきた。何を信じるべきかを古美門のもとで探したいと黛。古美門はしぶしぶ承知するのだが…。
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