ラスト・フレンズ
-Story-
3/4
それから数ヵ月後。仕事を終えたエリの前に、花束を持った友彦が現れ、いきなりエリに求婚した。エリのことが忘れられなかったのだという。
エリと友彦の結婚式と披露宴には、瑠可とタケルも出席した。ふたりは、幸せいっぱいのエリたちを心から祝福した。
シェアハウスは、瑠可とタケルだけになっていた。その間も瑠可のことをずっと見守っていたタケルは、ある日、美知留を迎えに行こう、と瑠可を誘った。美知留がいなくなってからも、片時も彼女のことを忘れていない瑠可を見ているのは辛い、というのだ。ふたりは、タケルが借りてきたバイクで美知留の行方を追い、彼女が高校卒業と同時に移り住んだ町・銚子へと向かった。
銚子に到着した瑠可たちは、美知留に関する情報を追い求める。最初の日、有力な手がかりを得ることができなかったふたりは、海岸にテントを張って夜を明かすことにする。そこでタケルは、姉との間にあったできごとを瑠可に打ち明ける。タケルは、そのときのことがトラウマになって、女性の体が怖くなってしまうのだという。「最低だよな、こんな男。一生まともな恋愛なんかできない。女の人を幸せにすることも…」と自嘲気味に笑うタケル。瑠可は、そんなタケルの言葉を否定すると、その体をそっと抱き締めた。その夜、ふたりは、ひとつの毛布で抱き合うようにして眠り――。
[前へ|次へ]
△もどる
0.ラスト・フレンズ TOP
(C)フジテレビジョン