ラスト・フレンズ
-Story-
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精根尽き果てたようすでベッドの上に横たわっていた美知留は、宗佑に向かって、ひとつだけ約束して欲しい、と告げる。瑠可やタケルに手を出さないと約束してくれるのなら宗佑のもとにいる、と。美知留の目からは、止めどなく涙が溢れていた。宗佑は、泣き止め、と叫んで美知留に手を上げようとしたが、彼女を殴ることはできなかった。
扉を閉めて寝室を出た宗佑は、美知留のバッグから落ちたフォトアルバムを手に取った。そこには、瑠可やタケルたちに囲まれて笑顔を見せる美知留の姿があった。
瑠可は、モトクロス全日本選手権関東大会に挑もうとしていた。観客席には、タケルやエリたちはもちろん、修治や母親の陽子(朝加真由美)、弟の省吾(長島弘宜)の姿もあった。スタートラインに立った瑠可は、美知留が来ていないことを受け入れ、タケルに向かって頷いてみせた。「美知留、行くよ!」。瑠可は、そうつぶやいた。
眠りに落ちていた美知留が目を覚ました。服を身につけると、リビングルームに続く扉を開ける美知留。ソファーの上には宗佑の姿があった。が、彼が抱き締めているウエディングドレスは鮮血に染まっていて…。
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