ラスト・フレンズ
-Story-
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美知留がシェアハウスに戻ると、家の前には引っ越し業者の車が停まっており、荷物の積み込みが行われていた。瑠可は、みんながいない間に、こっそり引っ越すつもりでいたのだ。美知留と瑠可は、学生時代の思い出が残る公園まで散歩した。

遅れてシェアハウスに戻ってきたタケルは、瑠可が書いた手紙を見つける。そこには、瑠可が一度はタケルに告白しようとしたものの、結局言うことができなかった秘密が書かれていた。「タケルは、私を好きだって言ってくれた、初めての人だから。私に心を、開いてくれた人だから。だから、あなたには嘘はつけない…」。瑠可の手紙を読んだタケルは、シェアハウスを飛び出した。

美知留は、寂しさを必死に抑えながら、瑠可と握手をして別れた。息を切らしながらそこにやってきたタケルは、瑠可を引き止めようとした。「君がどんな風に変わっていくとしても、それをそばで見続けていたいんだ。君を、見失いたくないんだ」。そういって瑠可を強く抱き締めるタケル。瑠可も、抑えていた思いが溢れだしたかのように、タケルにしがみつきながら声を上げて泣いた。美知留は、そんなふたりの姿を見つめ…。

同じころ、宗佑は、入院先の病院から姿を消していた。

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