ラスト・フレンズ
-Story-
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別の日、瑠可は、母の日のプレゼント渡すために実家を訪れた。が、父親の修治(平田満)も母親の陽子(朝加真由美)も、どこかようすがおかしかった。すると、弟の省吾(長島弘宜)が、ポストに入っていたという1枚の紙を瑠可に見せた。それは、瑠可のことを、「女の体の中に男の心が入ったバケモノだ」などと中傷するビラだった。
美知留は、ひとり寂しく留守番をしていた。そこに戻ってきた瑠可は、つい美知留にそっけない態度をとってしまう。
しばらくして、タケルも戻ってくる。美知留が落ち込んでいることに気づいたタケルは、事情を尋ねた。すると美知留は、自分でもわからないが寂しい、と返す。美知留は、時々、瑠可のことがわからなくなるのだという。心のどこかに壁があってそこには踏み込めない、と美知留は言うのだ。
タケルは、瑠可がその会話を聞いていたことに気づく。散歩に行くといって外出した瑠可の後を追うタケル。瑠可は、公園のブランコに座りながら、美知留の言ったことは本当だとタケルに打ち明けると、いままで誰にも話したことがない秘密を聞いてほしい、と告げた。そんな瑠可に、タケルは、話を聞く前にひとつ聞いてほしいことがある、と切り出すと、こう言った。君のことが好きだ、と――。
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