ラスト・フレンズ
-Story-
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仕事から戻ってきたタケルは、シェアハウスの前に立っている宗佑に気づく。瑠可と相談したタケルは、美知留を守るために、寝ないでようすを見ることにする。外は雨が激しくなっていた。

深夜、眠れずにいた美知留は、リビングにやってくる。タケルは、そんな美知留にハーブティーを入れた。そこでタケルに家族のことを尋ねる美知留。おいしいお茶を入れる人は、穏やかでいい家に育ったのではないかと思ったらしい。美知留は、中学のときに両親が離婚し、引き取ってくれた母親も仕事で家を空けていたために、いつも家ではひとりぼっちだったのだという。実は宗佑も母親に育てられていた。が、その母親が恋人のもとに行ってしまい、残された宗佑は親戚中をたらい回しにされていたらしい。

あくる朝、美知留は、ゴミを出しに行く。すると、近くの物陰に、ずぶ濡れのままうずくまっている宗佑の姿があった。「ぼくは、いつも君を待っている…待つのは、辛くないんだ」と震えながら微笑む宗佑。美知留は、そんな宗佑を強く抱き締めた。そのようすを見つめていた瑠可は…。

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