ラスト・フレンズ
-Story-
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そんな折、モトクロスの練習場でトレーニングをしていた瑠可は、遠くからじっとこちらを見つめている宗佑の姿に気づく。瑠可は、タケルに連絡を入れ、宗佑が姿を現したことを伝えると、美知留をひとりにしないでほしい、と頼んだ。
瑠可は、ちょうどそこにやってきたモトクロスチームの監督・林田(田中哲司)を誘って飲みに行く。宗佑の尾行を防ぐためだった。その夜遅く、酒に酔った瑠可と林田は、互いにふざけ合いながら帰路につく。が、そこで瑠可は、林田に抱きつかれて唇を奪われてしまう。激しい嫌悪感に襲われた瑠可は、林田を突き飛ばすと、その場から走り去った。
瑠可は、ショックを引きずったまま、タケルがアルバイトをしているバーを訪れた。瑠可から事情を聞いたタケルは、必死に涙をこらえようとしている瑠可の肩をそっと抱いた。
あくる日、練習場に向かった瑠可は、昨夜のことはなかったことにしよう、と林田に告げた。レーサーとして尊敬しているだけでなく、友情も感じている林田との関係を壊したくなかったのだ。林田は、そんな瑠可の言葉に、ホッとしたようすだった。
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