救命病棟24時
- 第5話 -

小島楓(松嶋菜々子)の母、梓(赤座美代子)が病院を訪れた。裁判のこともあり、楓が震災で婚約者を亡くしてから1人でいることを心配していると言う。楓は複雑な思い。

子供がいることを同僚たちに隠して仕事をしている山城紗江子(木村多江)は、このところ残業が続いていた。その日も急患で遅くなることを電話すると、5歳の息子、剛史(浜多恵韻)は怒って電話を切ってしまう。動揺した紗江子は患者の処置でケアレスミスをしてしまう。紗江子の珍しいミスに、進藤一生(江口洋介)も心配。そんな時、佐伯透(西山聡)がぎっくり腰に。シフトの変更で夏休みが取れなくなった横溝静香(市川実和子)は、紗江子の夜勤回数の少なさに不平をもらす。すると、澤井は看護師たちに紗江子には子供がいることを明かした。

楓が担当した腰痛の患者、柏木聡子(りりィ)が、検査の結果、末期のすい臓がんであることが判明した。1人暮らしで家族がいないという聡子への告知を楓はちゅうちょするが、進藤に「自分が同じ立場だったら」と問いかけられ、聡子と向き合う決心をする。楓は聡子に真実を語った。聡子は静かに受け入れ、大好きな曲の入っているCDを買ってきて欲しいと楓に頼む。

そんな夜、高所から落ちた剛史が救命センターへ運び込まれてきた。驚く紗江子。付き添ってきた紗江子の母は、剛史が非常階段の柵に登っていたわけを話す。剛史は、いつもそこで紗江子の帰りを待っていたというのだ。

剛史は、無断でICUを抜け出した。見つけたのは澤井。澤井に促されて剛史はICUに戻る。事情を知った静香は、紗江子に夜勤の交代を申し出た。

楓が聡子に頼まれたCDを買って帰ると、ICUが騒がしい。聡子の容態が急変したのだ。進藤たちスタッフは努力するのだが、聡子は息を引き取ってしまう。聡子が1人ぼっちで死んでしまったと嘆く楓を、進藤は「お前がいた」と励ました。

楓は、聡子の葬儀に出席。すると、葬式にはたくさんの人々がいるではないか。みんな、教師をしていた聡子の元教え子だった。聡子の棺は、教え子たちの歌で見送られる。その歌は、楓に頼んだCDに収録されていたものだった。

佐伯が復帰して、紗江子も看護師たちに再び受け入れられ、救命センターはいつもの様子を取り戻す。だが、澤井は一本の電話をとっていた。電話の相手に、澤井は進藤の後任の件を示唆して…。

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