救命病棟24時
- 第1話 -
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結婚式場で倒れた花嫁を乗せた救急車は受け入れ先を探すが、どの病院も救命医が足りず、処置できないと受け入れを拒否する。そんな中、彼女の容態が急変し、新郎が運転手につかみかかり救急車は交差点の途中で急停車してしまった。その時、渋滞した車の列のタクシーから降りてくる1人の男。それは進藤一生(江口洋介)だった。

海南医大救命救急センターでは、受け入れを断ったにもかかわらず救急車が向かって来ていると聞いて看護師の鴨居千夏(北乃きい)たちが慌てている。この病院では、激務によって体力・気力共に尽きてしまった救命医たちが全員辞職してしまったのだ。しかし同乗してきた進藤は、この病院の救命に赴任したと見事な手際で手術を成功させた。救命の実情を知らされた進藤は、あらためて誰もいない医局を見て愕然とする。さらに、同じ病院の放射線科で働いている看護師、山城紗江子(木村多江)から、小島楓(松嶋菜々子)が医師を辞めたかもしれないと聞き驚く。

楓は法廷にいた。実は楓は、医療ミスを理由に訴えられ、医療裁判の真っ只中にいるのだった。そんな楓を進藤が訪ねる。楓は進藤との再会を喜ぶものの、救命医としてやっていく自信はないと話す。そんな楓に、進藤はそれ以上の言葉を失った。

進藤の救命センターには、各科からやる気のない臨時の医師が寄せ集められる。進藤の下には研修医、工藤亮介(石田卓也)がつくのだが、彼も早く研修をおわらせたいと救急医療には全く興味がない。そんな時、救命センター再建のため、優秀な外科医・澤井悦司(ユースケ・サンタマリア)が医局長として赴任。だが、澤井は医療の現状を訴える講演に力を入れているようで、現場にはほとんどいない。たまに顔を出すと、患者の受け入れを拒まない進藤と、救命要請だけで患者をトリアージする澤井の考えはことごとく対立。

しかも、澤井は先日の花嫁受け入れで問題が起きたと進藤に突きつける。緊急の帝王切開で産まれた子供に何か問題が起こったら訴えると、新郎が騒いでいるのだ。進藤は、ここでも日本医療の現実を知らされた。

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