鴨居千夏役 北乃きいの
救命報告24時

■第3回 海南医大高度救命救急センター

救急センターのセットに最初に入った時は広くて迷いました(笑)。器具や機械も本物なので、本当の病院のようなんです。でも、ただひとつだけ違うことがありました。消毒の匂いがしないんです。だから「病院なのに、あれ? 消毒の匂いが」…みたいな不思議な感じにもなりました。映像から匂いは伝わらないから、見てくださっている方には関係ないんですけど(笑)。機械も高価なものなので、繊細に扱わないといけないって、最初は緊張しました。また、私たち看護師役のみんながいつも使うディスポ(手袋)じゃなくて、手術用の滅菌手袋は一組3000円するものもあるそうです。しかも、実際の病院では1度使うごとに捨ててしまうものなんですよ。医療って、いろいろとお金もかかるんだって知りました。
3話は、花輪先生がなんで救急医をやめてしまったのか? それなのに、どうしていつも救急センターに来ているのか? が分かるんですが、千夏にとっても重要な回になります。「助けてくれ…」と言われたまま、意識が遠のいてしまった患者さんの看護を任せられるんです。とにかく、1シーン、1カットづつ、すごく考えながら演じました。私が印象的だったのは、楓に背中を押された千夏が、ほの暗い夕景の中で反応のない患者さんに明るく話しかけるシーン。悲しいイメージの映像に、千夏の明るさがさらにむなしさを加えるんですが、かすかな希望も…みたいな感じです。難しいシーンですけど、とにかく明るく演じるように心がけました。そして、この患者さんが花輪先生を…。3話も、じっくりとお楽しみ下さい。

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