わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
[7/15]

音也が教師たちを責めていると、兼良が口を開いた。悪いのは自分だ、と言って教師たちを庇った兼良は、胸に回されていた音也の腕を自ら押さえた。音也は、そんな兼良にナイフを突きつけ、いじめによって自殺に追い込まれた明日香に成り代わって自分が裁く、と宣言する。

そのとき、耕平が苦しそうに起き上がり、誰にも裁くことはできない、と音也に訴えた。一瞬動揺しながらも、耕平にナイフを向ける音也。その瞬間、雨木が、ナイフの刃を掴んだ。指の間から流れる血。戸板と熊沢は、そのチャンスを見逃さす、音也に飛びかかって押さえつけた。音也は、雨木に助けを乞うように「母さん…」と呻いた。雨木は、そんな音也に首を振ると、警察に電話するよう教師たちに指示した。耕平は、解放された兼良に近づこうとして、そのまま意識を失って倒れた。

[前へ|次へ]

もどる
0.わたしたちの教科書 TOP

(C)フジテレビジョン