わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
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翌日、またもや校庭に画びょうがまかれる。その際、加地は、先日からずっと感じていた違和感が何だったのか気づく。それは、希美がそのときも声をかけた新聞部員の生徒の名前だった。希美は、その生徒のことを長谷部と呼んでいたが、3年生に長谷部という生徒はいないのだ。実は希美は、担任をしていたこともある長部(斉藤嘉樹)のことを、ずっと長谷部だと勘違いしていた。耕平は、ショックを受けている希美に、長部は気づいてくれるのを待っていたのではないか、と告げた。それを受けて希美は、部室で原稿を書いている長部に声をかけ、一緒に作業を手伝った。

耕平は、ひとりで画びょうの撤去作業を開始する。するとそこに、戸板や八幡(水嶋ヒロ)、熊沢がやってきて作業を手伝い始めた。耕平は、そんな同僚たちの優しさに触れ、感激していた。

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