わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
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珠子の話を聞いていた耕平は、担任として明日香のために何かできたのではないか、と後悔の言葉を口にした。珠子は、そんな耕平に、人間は便利に出来ている、と冷たく言い放つ。どんなに大切な人が死んでも、日々の生活に追われるうちに、やがてその人のことを1度も思い出さない日がくる、というのだ。

女子生徒の死から1ヵ月後、喜里丘中学校は何事もなかったかのように平穏を取り戻す。明日香が転落した場所にたむけられていた花は片付けられ、校舎の窓に柵を取り付ける工事も着々と進められていた。

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