わたしたちの教科書
━- A challenger -━
■第9回
水嶋ヒロ的"八幡大輔"論
物語は、いよいよ第2部の『裁判編』に突入しました。ここで、改めて八幡大輔というキャラクターについて考えてみました。まず、第2話に、金八先生に憧れていた、というセリフがありましたよね。それをそのまま受け止めるのなら、どちらかと言えば、八幡も加地先生(伊藤淳史)寄りというか、どっかに熱い気持ちがあって、教師という職業に、理想や希望も持っていたことがうかがえます。きっと、生徒とコミュニケーションを取りながら一緒に学校での時間を有意義に過ごしていけると期待していたんでしょうね。ただ、その理想に比べて、彼自身の教師としてのレベルの低さというか、技術的にも精神的にまだ到達できてない部分があったせいで、凄く脆かったんじゃないかな、って思うんです。だから、自分の思うようにいかないと爆発してしまうのではないか、と。
このドラマは、回が進むにつれて登場人物たちのいろいろな面が見えてくるので、演じる上では、やはり難しい部分もあります。第8話の最後に、八幡が壊れてしまっているシーンがありましたけど、ああいうシーンは、僕自身も試されているような気がするんで。そういうものにチャンレンジして、撮影がスムーズに進んだときには、「ああ、みんなもこれでOKだと思ってくれているんだ」ってホッとするんです。この撮影の日がくるまで、凄くいろいろなことを考えていたので…。ありとあらゆる手を考えておいて、現場で監督が求めるものにそれをはめ込んでいったんです。その表現方法をたくさん作って準備しておくのはやっぱり大変でしたけど…。
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