わたしたちの教科書
━- インタビュー -━
Q.いじめという問題が取り上げられるわけですが、菅野さん自身、いじめ問題についてどう思われますか?
いじめは昔からあったし、私が生まれる前にも判例があるんですね。だから、なくす・なくさない、ではなくて「あるものだ」って考えながら…。でも、やっぱり難しいんですかね?言葉にしたり、ホームルームで話したりとかしても…。いじめって、社会に出てからもあると思うんですよ。例えば職場で何かがうまく行かなかったとき、「何でお前はそうなんだ!」って言うと、受け取る方はそれをいじめだと思うかもしれないし。人間関係を学ぶ上での大事なことを知っていく上で、これを過ぎたらいじめ、それまではそうじゃない、っていうようなことって、経験を通して知っていかないといけない、っていうか…。いまの子って、兄弟が少ないせいかもしれないけど、じゃれていても、どこまでが平気で、どこまでやったらアザになるとかがわかってないんじゃないかな。いじめる側は、「いじめられる側にも原因がある」っていうけど、だからって、それがいじめていい理由になるとは私は思わないし…。でもね、いじめられた方って、一生覚えてるんですよね。いじめた方は忘れちゃうんだろうな、って思う。そう考えた方がいいと思うな。あとね、いまの自分が、昔の自分に言えるんだったら、「いま最悪だと思ってることなんか、全然最悪じゃないから。何年かしたら、最悪だと思っていたこともそうでもなかったんだと思えるようになるし、いいことも悪いことも、時間というのが同じくらいに輪郭をぼやかしてくれるから頑張れ!」って言いたい。きっと当時の自分はそれをキレイごとだ、って感じると思うんです。でも、大人になって思うのは、いい時代に生まれたんだから、旅行とかして行ったことがないところに行ったりとか、食べたことがないものを食べたりした方がいいと思うんですよね。子どもって、出してもらえないからだと思うんですけど、(世界が)広がったら良いことがいっぱいある、って気付けないんですよね。自分の昔を振り返ると、そうは思えないのもわかりますけど…。
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