わたしたちの教科書
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Q.今回の企画を聞いたとき最初に考えたことは?

最近のドラマは、コミックが原作だったり、小説が原作だったりして、明るくて、楽しくて、1週飛ばしても大丈夫なような、入っていき易いドラマが多かったと思うんです。だから、(今回は)オリジナルっていうことを聞いたとき…オリジナルって、作るのが大変なわりには先が見えなかったりとかして(笑)、原作があった方が"言葉のない共通認識"みたいなものができるのでみんなも安心できるんですよね。で、「坂元(裕二)さんのオリジナルだ」と聞いていたので、軽やかでハッピーで、明るいドラマを想像してたんですけど、いただいた本を読んでみたら、思っていたものとは全然違っていて(笑)。でも凄く巧みに構築されているというか、ソフィスティケイトされたお話だな、と思いました。いろんな風にお話が散らばっていくのに、それが絡まっていくというか…。今回、監督(河毛俊作)がおっしゃっていたのは「どんなにまともそうに見える人間にも歪みがある、っていうことをドラマにしたい」ということだったんですけど、まさにそうだな、と思いました。教師という職業は、ちゃんとしていても文句を言われるし、何かあれば必要以上に責められるし…っていう、人間なのに人間らしさを排除しなきゃならないようなところもあって、そういう教師たちにも歪みがある、っていうところを描いているのが面白いな、って思いました。私、15年前に最初にドラマをやったとき(「ツインズ教師」)生徒役だったんですけど、そのときもケンカだったりとか、不登校だったりとか、そういうものはあったんですけど、比べてみるとそのころとは全然重さが違うというか…。「ああ、世の中大変なんだな」って思っちゃいました(笑)。

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