わたしたちの教科書
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Q.鈴木吉弘Pも「闘うことが正義だという描き方はしない。それは視聴者の方々がそれぞれ考えてくれればいい」と言っていましたし…。

そうなんですよね。僕らも、台本があがってきて、どういう風にお芝居をしようか、ってなったときに、いくら虚構の世界とはいえ、いじめを扱っているドラマの中における表現には、やっぱり凄く気を遣うんです。僕は、鈴木吉弘さんにも坂本裕二さんにも真意を伺っていないのでわかりませんけど、あえてこの時期にこの作品をぶつけたのか、たまたまこの作品をやったのがいじめ問題がクローズアップされている時期だったのか…僕は、どちらかと言われれば後者であるような気がするんです。前からやりたかったこととたまたま時勢がシンクロしただけで、問題提起をしたくてこのドラマをやったわけじゃないと思うんです。でも、完全に別物だとも考えていなくて、もし仮に、何らかの投げかけたいものがあるんだとすれば…それは全体の中の凄く少ない部分だと思いますけど…それは「いじめ問題」というような相対としての事象ではなく、もっとパーソナルなもの、「こういう状態に置かれたらあなたはどうしますか?」という問いかけをずっとされているように、僕自身は本を読んだり、お芝居をしたりしながら感じていました。

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