黒部の太陽
- インタビュー -
Q.このトンネルを支えている骨組みはどうなっているのですか。
トンネルを支えている、支保工(掘り進みながら、トンネルを内側から支える骨組み)の素材は鉄骨で組むのがベストだけれど、いかにリアルに見せるかということになると鉄骨でやると細すぎる。すると重みが出ない。
実際にはレールを使ったそうなのですが、それでは、細すぎて、それよりも重厚感を出すために、5寸の木を使った。
5寸の木同士が合わさり、重なりあって出てくる重厚感と、その間に挟まっている矢板がばらばらになっている感じがリアルさを出している。
うちの大道具さんが、ばらばらな感じを苦労してやってくれた。
手間暇かかっているんです。
5寸の木を使い、エイジングという(月日の流れを感じさせる)加工を木に施して、つくりあげました。今回は、5寸がちょうどよかった。重厚感を出すことに成功したなと思う。矢板は、1メートルくらいの木が支保工の間に入っています。
実際に工事現場に携わった方が、「吸い込まれるようだ」と言ってくれた時に、「やった」と思いました。
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