黒部の太陽
- インタビュー -
Q.黒部の太陽という作品については、台本を読んでどう思われましたか。
有名な作品ですし、黒部ダムのドキュメンタリーとしてもよく知られています。あの時代の戦争が終わって日本が新たにスタートする時の日本人皆が必死にがんばっている時代です。黒部ダム建設は戦争ではなく、今度は経済でのしあがってやろうという時に重要な事業だったと思います。その当時あらゆる分野のリーダーは自分を捨てて、まさに滅私奉公していた。この太田垣士郎という関西電力社長も伝説的な一人。第一にエネルギーが必要だ、そうしないと産業がすすまない!と大きい賭けにチャレンジしたのです。これに失敗したら人生にも日本の産業としても失敗となる。当時のリーダーたちは、公共、社会ということを考えていた。今は自分のこと、自分の会社のことだけ。日本の社会は冒険しない方が安全という風潮があり、勝敗が読めないようなことはやめとけ!となる。しかし、この人は勇気があった。トンネルを掘り進め破砕帯にぶつかった時、太田垣社長は自分が雨具を来て坑路の中に入った。普通は机の前で怒鳴るだけでしょう。ここのところをうまく演じることが今回のポイントだったと思います。
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