Dr.コトー診療所2006
-インタビュー-
Q.8話では、ゆかり(桜井幸子)の病状を聞かれた鳴海は、コトーに冷たい見解を述べていました。
いや、普通に考えるとあの時の鳴海の見解は冷たいようですが、間違っているとも思えないんですよね。もちろん、奇跡を信じたいというコトー先生の気持ち分かりますが…。腫瘍マーカーの値が半分になったところで、楽観視はできない。そういう意味で、鳴海はわざとコトー先生を困らせてやろうとしているのではなく、むしろ彼なりに患者に対して誠実であろうとしている医師だと思うんです。人の命をあつかう医療の現場は、きっと僕らが想像もできないくらい、心をすり減らすところだと思います。そういう修羅の中で、鳴海は自分の心を閉ざすという選択をした、ということではないでしょうか。それが嫌で、島での診療を選んだコトー先生の気持ちも、僕個人としては良く分かるんですけど…。
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