神戸新聞の7日間
[はじめに]

1995年1月17日 午前5時46分 阪神・淡路大震災発生。
道路・鉄道・電気・水道・ガス・電話などのライフラインは寸断され、被災地の人々は闇の中で、ぼうぜんと立ち尽くしていた。そして、街は情報から遮断された。

その中心部で被災した新聞社があった。

神戸新聞社。創業110年、当時の発行部数は約50万部。代表的な地方紙として、兵庫の人々にとっては欠かせない新聞だった。しかも、社員にとっては創刊以来、戦時中でさえ休刊したことがないことが誇りだった。

しかし、震災で新聞社としての機能は完全にまひした。新聞作成のコンピューターも壊滅し、写真の現像も困難だった。

彼らに残されたのはたった2本の電話回線と輪転機のみ。だが、当時の編集局長は全記者に指令を出した。「何としても新聞は出す!」と。彼らは新聞を作ることをあきらめなかった。

フジテレビは、2010年の阪神・淡路大震災から15年という節目に、神戸新聞の新聞記者たちが、それぞれの立場でもがき苦しみながらも、新聞を作り続けた闘いの模様を描くドキュメンタリードラマをお届けする。2010年1月16日放送の土曜プレミアム特別企画 『阪神・淡路大震災から15年 神戸新聞の7日間〜命と向き合った被災記者たちの闘い〜』<午後9時〜11時10分>では「地元新聞紙としての役割」を守るため、そして、「被災した人々に何ができるのか」の答えを見つけるため苦闘した彼らの姿、そして、15年後の彼らの現在の姿を追う。

未曾有の災害に遭遇し、被災者にカメラを向けることに疑問を抱きながらも、「伝える」ということの本当の意味を考える、神戸新聞社の若き写真部記者・三津山朋彦を、「嵐」の櫻井翔が演じる。

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