小早川伸木の恋
-Story-
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そんなある夜、美村浩一教授(古谷一行)は伸木と竹林隼人(谷原章介)をクラブへ誘った。美村は「吸殻の一件では迷惑をかけた」と、現金を伸木に差し出す。じっと考えた伸木は、金を受け取るとホステスに渡し「教授の好きな酒を」と窮地をしのいだ。そのスマートなさばきを苦々しく思った竹林は、同僚の医師・松金響子(高橋かおり)に伸木をおとしめる謀議を持ち掛けた。
ある日、越智学(田山涼成)が伸木に盆栽教室へ連れて行って欲しいと言い出した。二人で『なおえ』に行くと、越智とカナは友山士偲の漢詩を詠みだす。感心する伸木。"欲を追うより小さな場所でも花を咲かせる人間になりたい"という意味の詩で、越智は自分の座右の銘だと言う。カナと二人きりになったギャラリーで伸木は睡蓮木の盆栽を買った。すると、カナの様子が変わる。カナは、10年前に死別した夫が最初に買ってくれたのが睡蓮木だったと伸木に告白した。それ以来、人を遠ざけていたと言う。だが、それも最近変わってきたと伸木を見つめ「友達の先に何があるか見てみる?」と意味深に微笑んだ。
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