奇跡の動物園2010
〜旭山動物園物語〜

◇出演者コメント
┗長谷川勝人役 吉田栄作

僕が演じる長谷川勝人と、山口智充さん演じる坂内禅は同じ大学で共に獣医学を学んだという役どころで、卒業後、坂内は旭山動物園でできるだけ野生に近い形で動物を見てもらうという道に進み、一方、僕はしばらくは日本にいたのですが、ある時、ボルネオの自然や野生動物が危ないということでボルネオに行き、オランウータンを中心に野生動物の保護に力を尽くす、という設定です。そんな折、親友だった坂内がボルネオに来てくれたらと思い、その旨葉書を出したところ、ちょうど坂内も思うところがあり、久しぶりにボルネオで再会する、というわけです。

山口智充さんとは2度目の共演ですが、最初の共演以来とても仲良くなり、今回も撮影の後は毎回ビールを飲みながらギターを弾いたりして盛り上がりました。ボルネオは変なノイズが全くなくて、野生の音しかしないんですよ。しかも星がとにかく綺麗。よく星が綺麗な場所が紹介されますが、それよりも10倍綺麗でした。ボルネオに滞在した一週間の中で強く感じたのは、今の世の中、エコと言いつつエゴで生きていることが多いのではないかということ。作品の中に、パーム油を作るために森林を伐採して椰子の木の広大なプランテーションを作ったせいで野生動物がすみかを失っている、という台詞が出てきます。世界的に二酸化炭素の排出を減らそうとしていますが、ジャングルは二酸化炭素を吸ってくれるんですよね。この作品は、旭山動物園のすばらしさと、ボルネオから送る今の世の中に向けてのメッセージがいいコントラストになっている作品だと思います。また、僕は子供の頃の夢が動物学者、というくらいの動物好き。野生動物を生で見られて、とても幸せでした。ただ、予防接種を3つも受けることには驚きましたが(笑)

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