奇跡の動物園2010
〜旭山動物園物語〜
◇出演者コメント
┗坂内 禅役 山口智充
■4作目ということですが
収録は1年ぶりにみなさんとお会いできるのをすごく楽しみにしていました。ドラマの放送は1年ぶりでも、旭山動物園がある限り、常に(旭山で)ドラマは続いていて、これからもこのシリーズは毎年ずっと続けていきたいと思っていますので、シリーズが4作も続いているのは光栄だと思っています。しかも今回はボルネオに行けるとあって、とにかくものすごく楽しみにしていました。今回、僕の中ではボルネオがメインイベントでしたね。ボルネオってなかなか行けないところですから
■ボルネオロケを振り返っての感想は?
まず、公私ともに仲がよい吉田栄作さんとの共演というのは不思議な感じで、ロケというより、一緒に旅行に行った感じですね。とにかく、野生動物のいる環境自体がけた外れのスケールなので、もう迫力が全然違いますね。小出恵介くん演じる中川に"坂内さん、本物の野生見たことあるんですか?"と詰め寄られ、"じゃ、見に行かなきゃ"と思ってボルネオに行くという設定ですが、実際にボルネオに行くと、"見に行って良かった"と思わせる野生のパワーとダイナミックさにあふれ、本物の野生動物たちが住んでいるリアルな景色を見られたのは、すごくいい経験でした。もちろん、役どころのおかげで行けたわけですが、なかなか個人では行けないところなので、ボルネオに行ったことがあるというのは自慢になる経験ですよね。たとえば、川を舟で行くシーンでは、圧倒的な自然の力強さに触れた坂内と中川が興奮する、という設定なのですが、もうわくわくしてしまって、完全に"素のリアクション"になってしまいました。原生林のジャングルの中で野生動物に接したり、垂れ下がっている大きな木を見たりした時に人間はなんてちっぽけな存在なんだろうと感じましたし、壮絶なジャングルのパワーの真ん中で人間の置かれている位置を再確認できる、という、幸せで魅力的ないい経験をさせていただけたと心から感謝しています。坂内も同じように感じたのではないでしょうか。だからこそ"早く旭山に帰りたい、ここで見たもの・感じたものを早くお客さんに伝えたい。ここに来たおかげで、自分のやるべきことがはっきり分かった"というせりふが出てきたのだと思います
■今作の見どころは?
今回は、坂内自身の迷いや心の中の葛藤や戸惑いといったものが少しづつ生まれてきます。そんな中、自分は今後どうすべきか迷いながらボルネオに旅立つという設定ですが、ボルネオに着いた日は、ちょうど僕の40歳の誕生日だったんです。40歳というのは、これからやりたいこと・やらなければいけないことを、真剣に考える境目の時期ですから、そういう点で完全に坂内や台本と合致していたことが強烈に心に残りましたし、"早く日本に戻り、やるべきことをやりたい"と再発見したことは、自分と照らし合わせてみても、特に刺激された作品になりました。"動物園"という一つのテーマを取っても、これだけいろんなテーマがあることにあらためて驚いています
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