硫黄島 戦場の郵便配達
61年前の硫黄島を再現

■「軍事郵便」…とは?

戦地の将兵と、故郷の家族とを結んだ手紙は、「軍事郵便」と呼ばれた。
「軍事郵便」とは戦地に派遣された将兵などを対象にした郵便制度で、戦地から送られる郵便物は基本的には、無料で内地へと運ばれた。(内地からも、戦地の将兵に宛てた郵便物は国内料金で送ることができた)

故郷から遠く離れた将兵たちにとって、心のより所となった「軍事郵便」だが、自分のいる場所、そして任務などを家族に伝えることは許されず、もし書けば、検閲官によって真っ黒に塗り潰されてしまった。本番組でも郵便隊員が登場する硫黄島をはじめ、トラック島、ブーゲンビル、アッツ島など本土から遠く離れた島々、そして「大和」や「武蔵」などの戦艦など、さまざまな場所に軍事郵便所は開設されていた。軍事郵便所で働いていたのは、逓信省から派遣された郵便局員をはじめとする人々で、戦闘の訓練をしっかりと受けた"職業軍人"たちではなかったが、戦況が悪化し、郵便物が届かなくなった時点で、この郵便隊員たちは戦闘員として戦うことになった。

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