硫黄島 戦場の郵便配達
61年前の硫黄島を再現

■「地下壕」…とは?

「硫黄島の戦い」を特徴付けるのが、島の至るところに張り巡らされた「地下壕」。
押し寄せるアメリカの大艦隊による、圧倒的な攻撃を予測していた栗林忠道・硫黄島総司令官は、損傷を最小限にしながら戦うため、全長28キロに及ぶ地下壕を、島内に張り巡らせる作戦を取った。1945年2月19日の米軍上陸までには全長18キロまでしか掘り進められておらず、完成には至らなかった。
しかし、この地中深くに掘られた壕があったおかげで、当時 5日で硫黄島を占領できると考えていたアメリカの思惑は外れ、占領までにおよそ1ヶ月もの日数がかかることになる。

40度を超える壕内では、硫黄ガスが噴き出るところもあり、一日平均して水筒一本分の水分しかとれなかった兵士たちにとっては、過酷な労働であった。このため、壕を掘り進める作業は、5〜10分毎に交代せざるをえなかった。今回、番組のカメラはこの地下壕内にも入った。
静寂に包まれた壕内には、61年前の戦いの傷跡が生々しく刻まれていた…

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