医龍
Team Medical Dragon2
- INTERVIEW -

Q.世代間格差がある患者とは、どのように接してられますか?

「私自身は、戦前の方たちがいらっしゃるから、今の私たちがいると思っているので、高齢の患者さんには全力を尽くします。患者さんの立場に立って、何を望まれているのか、徹底的な治療を望んでいるのか、そうではないのか…ある程度、段階をつけてご本人と相談する。病院というところは出会いを大事にして、患者さんの心により踏み込んでいって、踏み込ませて下さった方とは、一緒に手術を組み立てていくことが大事だと思うんです。これは年齢に関係はありませんが…。でも、高齢の方の中には、やや生活意識を失っている方がいらっしゃる。そうなると、ご家族の意志が関与してきて、患者さんご本人との関係を構築するのが難しくなるんです。そんな若い世代の方たち自身が患者さんとなる場合は、なかなか意見が合わなかったりするんです。だから、若い世代の方とは手術を契約のようにしてしまって、責任の所在をあきらかにします。インターネットなどで、多面的に情報が得られる世代なので、契約さえ終えてしまえば、後はスムーズに運ぶんです。そうは言っても、保険の契約などとは違って、生身の人間同士が行うことなので、人情はありますよ。私が同じ病気だったら"やっぱり病院の食事は食べられない"とか、術後に"なんですぐに水を飲ませない"などという疑問は出てくると思います。そんな苦情には、できるかぎり応えてあげたいとは思います。どちらの世代においても、最終的には医師と患者さんとの信頼関係が大事なんですね。」

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