医龍
Team Medical Dragon2
- INTERVIEW -

Q.それは、どのようなシーンですか?

「手術中の緊迫した状況というのは、突然訪れるのではなくて、普段の流れの中で起こること。実際の手術の80パーセントは、ドラマでいうところの台本通り。残りの20パーセントが想定外…つまり、緊迫した状況になるわけです。そんなアクシデントが起きても、もとの台本通りに手術を終わらせられるかどうかが、ベテランか否かの違いなんです。例えば、電車が急停止した時に、ほとんどの乗客は"何が起こったんだ?"と、周囲を見回したり、パニックに陥ったりします。そんな時に、はじめは少し慌てても、他の乗客よりも先に冷静になって、すぐに状況判断できるのが、スーパーな部分。周囲の医師たちが慌てている中、1人だけ、まるで幽体離脱でもしたかのように客観的に状況が判断できるのが大事なんです。原作の朝田は、常に憎らしいぐらい冷静でしたが、そこが少し熱いところを見せるドラマの朝田との違いです。ただ、映像であくまでも冷静な朝田を見せても、視聴者の方は面白くないと思うんですが(笑)。現実の医療の中でまさに行われている技術と、ドラマならではの表現を行ったりきたりさせるスイッチを上手く入れ替えながら見せていくことは大事だと思います。そして、実際の医師が見ても"あれが理想だよな"と思えるような映像が出来れば、一般の方には、さらに説得力が増すと思います。」

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