医龍
Team Medical Dragon2
- INTERVIEW -

Q.先生は、なぜ小児心臓外科を目指されたのですか?

「心臓外科を目指す人の圧倒的多数は、最初は子供を診たいと思うんです。大人の心臓手術は一番多いのが冠動脈で、バイパスで狭いところをちょっとつなぐようなものなんです。最初はあまりおもしろそうに見えないんです。でも、子供は違います。先天性心疾患の外科治療は異常な心臓を正常に作り直すという複雑な作業になるんです。単純な作業よりもやりがいがありそうなので、心臓外科も子供の心臓を治す方をやりたがるんですけど、問題は難しいんです。だから、あきらめてしまう人の方が多い。また、日本では国立大学病院で100例以上の子供の心臓手術をしているところは岡山大学だけで、あとは子供専門のこども病院がやっていますけど、全国で10ヶ所ぐらいしかないんです。その病院でトレーニングできる医師は、ほんの一握りになってしまうんですね。だから、運良くそういった病院に行けた人以外は、心臓の中身を理解出来なくなってしまうんです。」

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