医龍
Team Medical Dragon2
- INTERVIEW -

Q.先生はSanoシャント(RV-PAシャント)という技術を提示なさいました。先生が思われる子供の心臓手術の現状は?

「手術の不成功は、外科医が下手だから、間違った処置をしたから…の二つ。100%間違った処置はありませんが、理論的に間違ったことがあれば、いくら頑張ってもある程度の成績以上は出せなくなるんです。8、9割までは成功できるけど、それ以上は無理。理論的に正しい手術をしていれば、100%に近い数値までいける。この病気は、正しい手術ができるかどうかにかかっているんです。むしろRV-PAシャント自体より、新しい大動脈をどうやって上手く作るかといったようなことの方が、技術的には難しいんです。また、現在はただ"助ければ良い"という手術はほとんどありません。10年後、20年後の生存率が問題。さらに、術後、QOL、たとえば学校に戻っても運動ができるか、マラソンも出来るような体に戻れるかどうか…ですね。どちらかと問われたら、もちろん普通の子供と同じように暮らせる方が良いでしょう。我々は、以前は半分ぐらいの子供達が普通には暮らせませんと言っていたのを、今では9割ぐらいは普通に暮らせて、さらにそのうちの半数は運動クラブで活動をしても良いですよ言えるくらいになりました。今は、そういったレベルになっているんです。」

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