医龍
Team Medical Dragon2
- INTERVIEW -

Q.確かに今回は、ドラマオリジナルの要素として現代医療の問題が織り込まれます。医師不足や、病院経営の問題ですね。

「医療がビジネス一点張りになってしまうと、助かる人と助からない人との格差が大きくなるので、それは本来の医療の姿ではないと思います。ただ、みなさんを均等にするのも実際問題として無理な点も出てくるんです。病気そのものを見ても、どうしてこの人ばかりに難しい病気が襲ってくるのという本当に可哀相な患者さんもいらっしゃいます。ガンに侵され、心臓病にも罹り、挙句の果てには転んで骨まで折ってしまう。そんな方がいるかと思えば、病院になんて一度も行ったことがないという人もいるんです。ですから、人間本来、平等ということはありえません。だからこそ、平等にしようという動きも出てくるんですけど、基本的には一様には出来ないわけですよね。医療についても、すべての人に同じ検査をして、同じ薬をあげて…という行為にはどうしても限界があるんです。その中で、重い病気を持った人には最高レベルの治療が出来るところが提供されるのは当然ですが、さらに進んでお金をたくさん持っているので居心地の良い場所で治療を受けたいと言う方には、そういう場所があっても良いと私は思うんです。ただ、その全てを今の日本の国民保険でカバーするということは無理だという答えが数字として出ているので、そこをこれからどう解決していくのかが、医師、病院側だけでなく、治療を受ける国民レベルでの問題です。そんなことが、今回のドラマでも描かれていきます。日本の医療がビジネスとして成り立つのか? その中で、心臓外科という最先端の治療が含むリスクと可能性が、すごく分かりやすく描かれていると思うので、みなさんに少しでも関心を寄せていただけたらと思います。」

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