医龍
Team Medical Dragon
-Story-
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スタッフワークの良さで、手術は予想以上の早さで進行。いよいよ、バチスタ手術の本番である変性部位(悪い部分)の切除に入る。バチスタ手術において肝心なことは、どのようにしてその部位を見つけるかだったが、それを正確に特定する方法は未だ確立されていない。加藤はその方法を論文で書こうとしているのだ。だがここで、患者の心臓に手を当てたまま、朝田の動きが止まった。見学室の医師たちは変性部位が分からないのか、と驚く。そのとき、鬼頭は朝田の狙いに気が付いた。彼は変性部位と正常な心筋の違いを、心臓の動きで判別するため、心臓を止めないままで手術を始めたのだ。ゆっくりと目を開けた朝田は、変性部位を特定。見学室の医師たちはその判断に驚く。
だが、鬼頭は麻酔医や臨床工学士が、朝田のペースについていけなくなっていると指摘する。案の定、臨床工学士は気分が悪くなったと言って、退室。すると、伊集院は動脈血の色が黒ずんでいることに気が付いた。人工心肺のトラブルで、このままでは患者は心停止で手術中に死んでしまう。朝田は工学士補佐に人工心肺のチェックを命じるが、彼は焦るばかり。朝田と加藤は、伊集院に人工心肺のほうへ行けと指示する。彼の操作で血液は無事に元の色に戻った。

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