イノセント・ラヴ
-Story-
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あくる日、思わぬ騒動が起きた。聖花が殉也の家から姿を消したのだ。聖花が向ったのは昴の家だった。

佳音と殉也は、聖花を迎えに昴の家へと向かった。しかし聖花は、帰るのを嫌がり、抵抗した。殉也は、聖花は昴のことが好きだったのではないか、と言い出す。そう考えれば、聖花が殉也との結婚式前夜に薬を飲んだことも、こうして昴の家に来たことも、すべて筋が通るからだった。

その日、佳音、殉也、そして聖花の3人は、昴の家に泊まった。そこで殉也は、聖花と出会ったころの話を佳音に聞かせる。聖花はもともと昴の友人だったこと、殉也の方が聖花にひと目ぼれしてしまったこと、デートのとき聖花に頼まれて赤い風船を買ったことなどを…。話し終えた殉也は、毛布を探しにいき、クローゼットを開けた。するとその奥に、「聖花」という文字が書かれた封筒が見えた。昴に宛てたものだった。殉也は、それを読み始めた。

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