イノセント・ラヴ
-Story-
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以来、殉也は、聖花の世話に没頭する。そのせいで、疎外感のようなものを感じ始めていた佳音は、久しぶりにアパートに戻る。が、佳音がアパートに着くと、彼女の家財道具などが部屋の外に出されていた。大家の広田(兎本有紀)は、佳音がもう帰ってこないと思い、次の契約をしてしまったのだという。
行くあてもなくふらふらしていた佳音は、公園のベンチに腰を下ろす。そこに、聖花を乗せた車イスを押しながら殉也がやってきた。殉也は、佳音の帰りが遅いことを心配して捜していたのだという。佳音は、もう殉也の家を出たほうがいいと思う、と彼に告げる。すると殉也は、聖花が目覚めたのは佳音の祈りが通じたからだ、といって佳音を説得し、彼女を連れて帰った。
その夜、殉也は、聖花にアルバムを見せた。その際、聖花は、殉也、そして昴と一緒に撮った学生時代の写真に反応し、昴の顔を指でなぞった。殉也は、聖花が昴のことを覚えている、と喜んだ。
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