イノセント・ラヴ
-Story-
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あくる日、佳音は、入院中の池田を訪ね、耀司のことを訴えないでほしい、と懇願する。池田は、そんな佳音にある条件を出す。それは、山本心療内科でもう一度治療を受けて、当時のことを思い出してほしい、というものだった。佳音は、自らの過去に決着をつけて前に進むためにも、池田の申し出を受けようと決意する。
美月は、殉也に佳音のアパートの住所を教えた昴を非難した。殉也の気苦労が増えるだけだ、と美月は言うのだ。すると昴は、その方がかえっていいのではないか、と返す。昴は、聖花が床ずれを起こさないように、殉也が3時間おきに起きて寝返りをうたせていることを美月に話すと、こう続けた。「聖花はいつか死ぬ。聖花のために心を砕くなんて、ダイヤモンドをどぶに捨ててるみたいなものだよ」と。
池田とともに長野を訪れた佳音は、山本医師の治療を受ける。佳音が思い出したのは、事件の1年前、彼女が12歳のときのクリスマスの夜だった。が、ある瞬間に突然呼吸を乱して苦しみだし、話すこともできなくなってしまう佳音。山本は、そこで治療を打ち切った。
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