イノセント・ラヴ
-Story-
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あくる日、耀司は、スーパーで金槌を買い求めると、殉也の家へと向った。こっそり家の中に入り、ようすをうかがう耀司。そこで彼が目にしたのは、殉也に髪を洗ってもらっている聖花の姿だった。
同じころ、佳音のもとに突然、美月がやってくる。美月は、佳音のことを全部調べた、と切り出すと、殉也の前から黙って消えてほしい、と言い出す。聖花という大きな十字架を背負っている殉也に、これ以上、余計なものを背負わせたくない、というのだ。
その夜、池田は、誰もいない編集部で耀司の事件についてまとめていた。すでに池田は、佳音が事件の後、PTSD=心的外傷後ストレス障害の治療を受けた精神科医の居場所も突き止めていた。そこに現れた耀司は、いきなり池田を金槌で殴りつけると、彼のパソコンにあるデータを消去し始める。
その日、佳音は、約束していた殉也の家の掃除に行かなかった。が、佳音の足は、自然と殉也がいる教会へと向っていた。すると、扉が開き、子どもたちと一緒に殉也が出てきた。佳音の姿に気づいたものの、彼女のようすがおかしいことを感じとる殉也。佳音は、溢れる涙を堪えて、殉也の前から走り去り…。
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