ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「誰かが囁いている」

その年、さやか(上原)の周りでは、よくない出来事ばかり続いていた。母親の芳子(三谷)は、先週から原因不明の病気で入院していた。母を見舞った後、病院を出たさやかは、突然耳鳴りに襲われる。そして、その音に混じって女性の囁くような声が…。このころ、さやかは度々起こる耳鳴りに苦しんでいたのだ。すると、さやかの携帯に父親から連絡が入った。階段から落ちて複雑骨折したのだという。
その夜、さやかは恋人の透(山本)と電話で話をしていた。が、電話を切った途端、また耳鳴りが…。女性の囁く声も以前よりはっきりと聞こえていた。
あくる日、さやかは伯母の家が火事で全焼したという知らせを受ける。ちょうどそこに、透がやってきた。その際、透は、知り合いにお祓いをしてもらったらどうか、とさやかに持ちかける。
深夜、再び耳鳴りに襲われたさやかは、透に電話し、知り合いを紹介してもらうことにした。あくる日、さやかがその人物に会うためにタクシーに乗ると、隣には初老の女性(志水)の姿が…。それを見たさやかは、直感的に、祖父母の墓に行かなければ、と思い、とある墓地へと向かった。
さやかは、母親から、祖母と祖父の折り合いが悪かったことを聞かされていた。祖母は、祖父とは別の墓に入りたい、と切望していたのだという。さやかがその墓の前に立つと、墓石には不気味なひびが入っていた。その後、祖母の願いどおり墓を移すと、母親の病気は快方に向かい、さやかの耳鳴りもおさまったという。

脚本/長津晴子
演出/鶴田法男

原田さやか…上原美佐
鈴木透…山本康平
原田芳子…三谷侑未

60歳前半の女性…志水恵実子

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