ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-
「幽霊アパート」
修一(山崎)は、家賃の安さにひかれて古いアパートの一室に引っ越した。修一が、引っ越しを手伝ってくれた景子(木内)と見送ろうとすると、その時、天井あたりで「ガシャン」という妙な音が…。部屋が2階だったこともあり、修一も景子も、ネズミでもいるのか、とその時は全く気にも留めなかった。
ある夜、布団で寝ていた修一は、「ガシャン」という不気味な音で目を覚ます。誰かが部屋の中を歩いている音のようだった。その音が押し入れの中から聞こえてくるような気がした修一は、襖を開けてみるが、中には誰もいなかった。
数日後、修一のもとに景子が遊びにきた。景子が洗い物をしている時、修一は再びあの音を耳にした。やはり、音は押し入れの中から聞こえてくるようだった。修一は、押し入れを開けるが、やはり変わったところはない。が、何気なく押し入れの天井を見ると、そこには足跡が…。あくる日、修一は、大家(明日香)に事情を話すが、結局何の解決にもならなかったため、引っ越しを決意する。
その夜、家に帰る気になれなかった修一は、友人の家に向かっていた。すると、景子から電話が入った。景子は、修一のために料理を作ろうと思い、すでに彼のアパートの下にきているのだという。修一は、景子が部屋に入るのを止めようとしたが、何故か電話が切れてしまったため、慌ててアパートへと向かった。
修一が恐る恐る部屋に入ると、室内には誰もいなかった。とその時、修一の携帯電話が鳴った。景子からだった。「…ごめんね…修一の言うこと聞いておけばよかった…」と言う景子。そして再び電話は切れてしまう。
その瞬間、部屋の電気が消え、押し入れの中からあの足音が聞こえてきた。修一は、覚悟を決めて襖に手をかけ、一気に開けた。が、やはりそこには何もなかった。思わずその場にへたり込む修一。すると、押し入れの下段には落ち武者のような男の上半身があり…。
脚本/清水達也
演出/加藤裕将
矢崎修一…山崎樹範
三崎景子…木内晶子
大家さん…明日香まゆ美
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