ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「注文の多い幽霊」

要(金子)と裕子(菊池)は、とあるアパートで新婚生活を始めた。ある夜、裕子は、要が接待で遅くなったため、先にベッドに入った。すると、キッチンのある場所から物音が聞こえ、目を覚ます裕子。裕子が寝ぼけながらそちらに目をやると、冷蔵庫の前に人影があった。裕子は、要が帰ってきたのだと思い、再び眠りについた。
あくる朝、裕子が目を覚ますと、隣には要の姿があった。しかし、冷蔵庫の扉が開いており、中に入れてあったお茶が異常に減っていた。裕子は、要に文句を言うが、要は「冷蔵庫なんか開けていない」と反論した。しかも、彼が帰ってきたのは明け方近くだという。
その夜、眠っていた裕子は、髪の毛を引っ張られるような感覚で目を覚ました。すると、冷蔵庫の前にまたもや人影があった。が、隣を見ると要は寝ていた。裕子は、慌てて要を起こすが、彼はその話を信じようとはしなかった。
そんな折、裕子が友人の家に泊まりに行ったため、久しぶりにひとりの夜を過ごし、床につく要。が、ただならぬ気配を感じ、目を覚ますと、キッチンの方から人影が近づいてきた。金縛りにあったように動くことも出来ず、その人影を凝視する要。すると、その人影は突然、要の髪の毛を掴んだ。
あくる朝、戻ってきた裕子は、要から昨夜の話を聞いた。その時、冷蔵庫の中にあったお茶がからっぽであることに気づく裕子。要が全部飲んでしまったのだという。その時、裕子たちは気づいた。ふたりが起こされるのは、決まって冷蔵庫の中のお茶が切れている時だったことを…。

脚本/清水達也
演出/鶴田法男

宇佐見要…金子貴俊
宇佐見裕子…菊池麻衣子

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