ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-
「京子ちゃん」
夫と離婚したばかりの美由紀(三浦)は、ひとり娘の忍(工藤)を引き取り、とある団地で新しい生活を始めた。が、美由紀は、生活のために、幼い忍を残して、パートに出なければならない状態だった。美由紀は、忍がどこからか拾ってきたおもちゃで遊んでいる姿を見て、心を痛めていた。
そんなある日、美由紀が帰宅すると、忍が拾ってきた人形に話しかけながら楽しそうに遊んでいた。忍が話しかけていたのは、薄汚れた市松人形だった。
その夜、忍は市松人形を抱いて床についた。その人形が不気味で、忍に背を向けて横になる美由紀。が、どうしても背後が気になって仕方ない。そっと後ろを振り返ると、人形がじっと美由紀を見つめていた。
あくる朝も、忍は、人形と楽しそうに会話していた。忍は、人形に「京子」という名前をつけていた。そんな娘の姿に言いようのない不安を感じ始めた美由紀は、その夜遅く、人形をゴミ捨て場に捨ててしまう。が、美由紀が部屋に戻ると、テーブルの上には捨てたはずのあの人形が…。言いようのない恐怖を感じた美由紀は、人形を箱に入れ、ガムテープでぐるぐる巻きにし、もう一度ゴミ捨て場に捨てに行く。 あくる日、美由紀は、忍のために新しいおもちゃを買って帰宅した。すると、部屋にはまたあの人形が! 美由紀は、人形をある寺院に持っていき、供養を頼んだ。その帰り道、ふいに忍が寺の方を向いて手を振った。「京子ちゃんがね、"さよなら"って」。忍はそう美由紀に告げた。
脚本/高木登
演出/三宅隆太
西田美由紀…三浦理恵子
西田忍…工藤あかり
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