ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-
「行きずりの紊乱者」
運転免許を取得して以来、毎日のようにドライブを楽しんでいた絵理(上野)は、その日も友人の景子(大村)と車で出かけていた。深夜2時、そろそろ帰宅することにしたふたりは、とある峠に差しかかった。すると、反対車線に自転車に乗った老婆(立花)のような姿が見えた。しかも、その人物は絵理たちに向けて手を振っていた。車を止め、近づいてくるその人物に声をかける絵理。しかし、そこにいたのは、老婆などではなく、小学生くらいの男の子(清水)だった。少年は、事故に遭って入院した父親のところに行くから、駅まで行きたい、と絵理たちに告げた。ふたりは、戸惑いながらもその男の子を乗せて駅へと向かった。
母親はどうしたのか、と絵理が男の子に話しかけると、先に行くよう言われたという。その不気味な雰囲気に、ぞっとする絵理たち。しばらくすると、男の子が突然ふたりに、どこに住んでいるのかと問いかけてきた。「旭川だけど…」
と答える絵理。すると男の子は、父親を見舞うのは後でもいいから、一緒について行きたい、と言い出す。絵理は、逃げ出したい衝動を抑えながら何とか駅にたどり着き、男の子を降ろすと車を急発進させた。
絵理たちが乗った車は、やがてとある交差点で止まった。信号待ちをしている間、景子は、あの男の子は絶対おかしい、とまくし立てた。すると、コンコンと車の窓を叩く音が…。恐る恐る振り返ると、そこにはあの男の子が立っていた…。
脚本/清水達也
演出/星野和成
内山絵理…上野樹里
遠野景子…大村彩子
男の子…清水響
老婆…立花訓子
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